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痛いのに甘く疼く皮膚。
幸隆の顔が離れた箇所にくっきりと記された赤い痕。
お前は俺のだ---そう言っているような、強引だけど必死も伝わる独占欲。
「イル……」
幸隆の汗ばむ肌。鍛え上げられた逞しい体躯。イルとは違う低くて渋い声。
(かっこいい……)
目も耳も肌も全て幸隆から目が離せない。
「可愛い……」
「ンッ…ハァ……ぁ」
幸隆は耳元で、声を我慢しながら愛撫に翻弄され続けているイルに何度もそう甘い言葉を囁いた。
いつもそんな事言わないくせに、こんな時にたくさん言うなんて……ずるい男だ。
「あっ……ハァ…んっ……」
イルは幸隆に甘い言葉を囁かれる度、身体の熱を上昇させ、腰が動いた。
「足開けるか?」
「え……? う、うん……」
そんな言葉さえ素直に聞き入れてしまうほど、今のイルの思考回路は正常ではない。
「こ、こう……?」
イルは恐る恐る自ら下肢をゆっくりと開いた。そして、幸隆に全てを晒した。
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