第10章 二人の熱量

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 幸隆よりも小ぶりなそれと、さっき綺麗にしてもらったばかりのそこは、幸隆に凝視され、ぴくぴくぱくぱくと小さく震えた。  そんな場所、自分でも見た事はないイルは戸惑いを隠せない。それに、幸隆にジッと見られていると思うだけで、頭から湯気が出そうになる。 「そんな…見ないでよ……っ」  そこはそんなに見る場所じゃないよ……そう告げると、幸隆はその言葉に返答する事なく笑った。 「ひくひくしてる……」 「ンンッ……」  幸隆はそう言って、ツンツンッとそこを突いた。そして、突いたそこに近付く為か、顔を埋めた。 「やっ、幸隆ッ……そんなところ…舐めちゃやぁ……ッ」  あんな場所を今、幸隆にだけ晒している。それだけでイキそうになっているのに、そこに舌を這わせ舐めている。  あの幸隆が僕のあそこを---そう思うと羞恥心が一気に込み上げ、イルはそこから離す為に幸隆の頭を力無く掴んだ。 「ずっと……ここに挿れたかった……」 「え……?」  でも、そんな事を言われたらその手が止まってしまう。 「想像してたよりも……ここ…すげーエロい形だな……」  そう言って、幸隆は右手を動かし、さっき舐めていたイルのア◯ルに人差し指を静かに挿れた。 「ンッ……ぁ」  その指を、イルの身体は抵抗なく飲み込んでいき、イルの口からは喘ぎ声しか出なかった。  痛みは無かった。さっき必要以上に幸隆に解され、柔らかくなっていたからだ。
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