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でも、駄目だと言って幸隆がそう簡単に辞めるわけがない。
「アッ、ハァアッ……ンンッ……」
幸隆はイルが駄目だと言うのに、そこを触れるか触れないかの部分を器用に突いて来て、それに善がるイルの反応を楽しんでいた。
「ここ……」
「やぁ、イッちゃ…イッちゃう……っ」
まだイキたくないのにこんな時に意地悪な幸隆が現れ、イルを追い込む。
「突いて欲しいんじゃないのか……?」
なんて言って、イルが求めるのを待っている。でも、まだ言わない。絶対に言わない。
「ま…まだ…や……」
「そんなに……やだ?」
「う…ん……っ」
今そこを突かれたら、たぶんきっと意識が飛んでしまう。今だってギリギリの状態で理性を保つのも必死だ。
「らって……まだ…んっ…ハァ……このままでいたい……よ……っ」
幸隆にまだこのまま激しく抱かれていたい。
一分でも一秒でも、長く肌を合わせていたい。
「おま…そんな事……」
「ンッ!? アアッ!!」
イルが言った言葉に、幸隆が一瞬息を止めたのが分かった。それは、射精を堪えたからのようで、一瞬緩んだ腰付きがまた再度激しく動き出し、イルを追い込み始める。
「俺が……っ……持たない……」
「やっ、アッ、アッ、ンアッ、ひあぁっ……」
幸隆は息を荒くして腰を振る。
その必死さに、イルはもう夢中だ。
幸隆のこんな顔を見たのは自分だけ。
これからも、ずっと、この先も……。そう思うと、イルの我慢も限界に達した。
「アッ、も、だめっ……突いてッ……そこっ、んっ、ゆきひかの……ゆき…ひかので…ついてぇ……ッ…あっ……」
もう、どうなっても良い。
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