第10章 二人の熱量

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 でも、そんなイルに、幸隆は「大丈夫だ」と優しく告げて来た。そして、イルのお腹にそっと触れる。 「少し、腹に力を入れてみろ……」 「でも…出ちゃう……」 「良いから。大丈夫だから……」 「う、うん……」  イルは幸隆に手伝って貰いながら気怠い身体を少しだけ起こし、両膝を折ってM字開脚になって幸隆にそこを見て貰った。  そして、幸隆の視線を感じながら、イルは恐る恐る腹部に力を入れた。 「んっ……んんっ---」  すると、とぷっと白い液がア◯ルから出て来た。そして、その液はとろっとろっと次から次へと溢れ出し、大量の液を放出させた。 「ぁ……たくさん…出てくる……っ」  ようやくそれが何かを知ったイルは、溢れ出るそれを見て、幸隆がこんなにも自分の中に出していた事に感動してしまい、思わず笑みが溢れてしまった。 「たくさん…出たな……」 「う…うん……」  そんなイルのア◯ルをずっと凝視していた幸隆。でも、その視線は熱く、イルは次第に羞恥が込み上げ始める。 (こ、これって恥ずかしい事だよね……?)  そう気付き、イルはそっと股を閉じようとした。 「まだ駄目……」 「え? あっ、あうっ……」  けれど、それを幸隆が阻止し、幸隆はイルの両膝を開かせると、その出したばかりのそこに指を挿れてきた。 「すげー…柔らかい……」 「あたりまえ……だよ……アンッ」  ずっと、繋がっていたんだから---そう言おうとしたら、突然、幸隆がイルの身体を押し倒してきた。 「もう一回……」 「もう……いっかい……?」 「ここに挿れたい……」  そして、そう甘く囁かれる。
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