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ーートコトコトコ
歳「はぁ」
俺らしくねぇ
どうしたんだ、俺は
部屋から遠ざかっていく足音を聞き、誰もいなくなった部屋で一人、土方は深いため息を吐き出してさっきまでの事を思い出す
沖田といつものように言い合いになって、途中からあいつがいなくなった事に気付いた時、俺は慌ててあいつの姿を探した
沖田もあいつがいない事に気付いて慌てて探している姿を見たら何故か少しイラッとしたが、さっきまで言い合いをしていたせいだ
外にはいなくてあいつはどっかに行ったのかと思ったのに、近くの縁側で呑気にぼーっとしているのを見つけて怒鳴ろうと思った瞬間
俺はあいつがいつもと違う雰囲気に気付いた
今にもどこか遠くへ行ってしまいそうな・・・
消えてしまいそうな・・・
思わず立ち上がりかけたその瞬間、俺より先に沖田があいつに駆け寄った
沖田に声を掛けられていつもの様子になった瞬間、何故かイラッとしたが、きっと気のせいだ
でも俺が沖田の様子に笑っていたのをあいつに見られた時も、いつもの表情を浮かべていたのを見た時も、何故か俺はあいつにイラッとした
そして気付けば俺は衝動的にあいつの腕を掴んでいた
細いとは思っていたけど、沖田の腕よりも細く、そこらの女と同じくらいじゃないかと思うほど細くて驚いた
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