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ザァーーー
突然大きな風が吹いた。
私の周りを回っていた花びらが少しずつ飛ばされていく。
幸「うっ」
あまりにも風が強くて目を閉じていると、私の体は風に押されてふらつき、桜の幹に手をついた。
ーーフワッ
その瞬間、身体が一瞬浮いた気がした。
幸「えっ」
不思議に思ったが、確認しようにも風が強いのでなかなか目を開けられない。
ザァー・・・
しばらくするとだんだん風が弱まり、静かになったので、恐る恐る目を開けてみる。
幸「えっ!」
すると目の前で満開に咲いていたはずの桜は枯れていて、辺りはすっかり真っ暗になっていた。
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