静かな夜に

2/12
134人が本棚に入れています
本棚に追加
/235ページ
一人目の男side 夜の町を浅葱色の羽織りを着た集団が歩き回る。 そしてその先頭には中性的な顔立ちの男がいた。 今日は彼が夜の巡礼当番で、いつもと同じ道をぐるぐると歩くだけ。 たまに浪士達が襲ってくるけど皆弱すぎる。 男「つまんないなぁ (ハァ 」 ついついため息をついてしまった。 男2「○○さん。そんなことを言わないで下さい」 男3「そうですよ。何も起きないことは平和なことなんですから」 男「「うんうん」」 他の隊士達も同意するかのように何度も頷く。 そんなことは分かっているけど・・・。 男「何か面白いことが起きないかなぁ」 そう思わずにはいられなかった。 少しでいい・・・ 少しだけでもいいから、何か刺激的なことが起こってほしい。 もしくは僕よりも強い人に出会いたい。 そんなことを思っているときだった。 男「あれ?」
/235ページ

最初のコメントを投稿しよう!