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「ここに埋めたの。あれ?」
彼女が犯行現場に祖父を連れてくると、その場所から小さな芽が出ていた。
「おお!これは桃だよ!」
「桃?」
「天馬め、どこぞで桃を食べてその種がブツを肥料に発芽したんだよ!凄いな!
『桃栗3年』というからモモちゃんが8才になったら甘い桃が食べられるぞ!」
「本当!?じゃあすぐ8才になる!」
モモちゃんは瞳をキラキラさせながら小さな黄緑の芽を見つめる。
もう汚いなんて思わない。
指先で小さな芽をツンツンと突っつく。
「ハァー、ほんとじいさんがペガサス見たとか言った時は、
もうボケたか?と慌てたけど、私の迫真の演技で何とか丸く収まったわね」
夏代は肩を回して溜め息をつく。
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