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「お誕生日おめでとう!パパン!パンパン!パンパン!
救世主、誕生万歳!」
神様はラッカーを鳴らし、それでも飽きたらず口でもパンパン言っていた。
もう上機嫌である。
「いや、苦労したぞ!やっと芽が出たか!
神棚に祀られた時は正直、しくじったと思ったがな!
これであの果実を食した者から救世主が生まれる。
これで人類も安泰だ!」
神からの最高のプレゼントである知恵の果実。
最初の人類がこの知恵の果実を食べて進化したのは良かったが、これが大失敗。
いじめ、犯罪、戦争と悪知恵ばかりが付いてしまった。
神は悩んだ。
やはり人を救う為に別の果実を与えるべきか?
「しかし神の園から果実を持ち出すのが大変だった。
何せ、御使いどもが口うるさい」
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