前半と後半

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天気あやしい平日の昼。 許可もあやしい野外ステージ。 キャー助けて―。 悪の軍団「キューピット」の 魔の手が迫っている。 行くぞ正義の味方キャッタイガー。 キャー、ワー。 へへへ、この街ももう終わりだ。 それまでだー。 ん?だれだぁ? クッロッヒョウ ホワイトタイガー カラコンライオン サバパンサー 、、、、、 ひ、ひとり足りないいいいい。 もめだすヒーローたち。 「おま、誰やねん遅刻?休み?」 「俺なんもしらんがな」 「バレへんのちゃうのん」 「おい、おれ、サバやねけどヘンじゃね?」 「バレへんのちゃうのん」 ざわつく舞台。 ざわつく会場。 外はチラホラと雪が降ってきだした。 すると、客席から子どものこんな声が。 「そのままの雪だぁ」 ん?会場からの声がどんどん強くなる。 そのままの雪! そのままの雪!! そのままの雪!!! 客席から少しハゲぽっちゃりの 男性が舞台にあがる。 そうまるで容貌は温水さんのような。 「そのままの雪、参上」 盛り上がる会場。 「バレへんのちゃうん」 舞台は無事終わることができた。 そうゆやあのおっさんは? 聞くクロヒョウ。 ああ。終わったらすぐ 乃木坂の グッズ買い に行ったよ。 答えるホワイトタイガー。 ふーん、あそ。俺あのノリたるかったわ。 と、カラコンライオン。 なあ、サバはヘンじゃね? と、サバ。 バレへんのちゃうん。 と、ん?? ほら、あなたの近くにも そろそろそのままの雪が。 おしまい。
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