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「てことはつまり。女の子は三人とも来てるってことだよな」 「いや、一人だけまだ来てない。なんでも寄るところがあるらしくて、少し遅れるんだと」 「なんだなんだ。足並みが揃わないな。……まあいいか、もうそろそろ時間だし、仕方ない」 そう言われて腕時計に目やると時刻は十七時五十五分。あと五分で開催の時間だからちょうどいい時間に着いたことになる。 時計を見ながらこめかみをぽりぽりと掻く僕を見て、田淵が言った。 「西ちゃん、いつになく余裕じゃん。いつもなら怖気づいてる頃なのにさ」 「あ、ああ。なんでだろうね」僕は曖昧にそう答えた。 たしかに僕は田淵の言うように、合コンとかデートの直前になってやっぱりやめようかな、とか考え出してしまうタイプの人間だ。 女性に奥手な僕と江島。それに比べたら多少はマシな三枚目タイプの田淵、というのが僕たちの普段の立ち位置だった。
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