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主人公の男の子は、この世界のありとあらゆる色、例えば黄色だとか赤色だとかが徐々に見えなくなくなる奇病にかかっている。 最初のうちは黄色だけが見えなかったが次第に橙色、赤色……と、どんどん見えない色が増えていってしまう。 「で、主人公の幼馴染のヒロインが医者でも手に負えなかった病気をなんとか治そうと主人公と色んな場所に行ったり、色んな体験をしたりしてく」 しかし、主人公はとうとう全ての色が見えなくなってしまう。辺り一面余すところなく真っ暗闇の世界。 「あれ、バッドエンドのお話なの?」眉を潜める美香子に江島が言う。 「いや、ここから西村大先生の構成力が光るんだよ」 絶望のあまり主人公は自殺を考える。 今まさにビルの屋上から飛び降りようとする主人公をヒロインが寸前で引き止め、生きることの大切さを説く。 そして、これから自分が主人公をいつまでも支えていくと誓う。
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