SS08 裕幸大学生冬
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「…………まぁ、ちょっとはイラっとしてました。でも、誤解だったので、よかったです」 亮もあまり思っていることが顔に出にくいタイプだけれど、この恋人ほどひどくはないと思う。得体の知れない、ということばは、自分などよりよほどこの青年の方が相応しい。 「明日、いっしょに亮さんの服、買いに行きましょうね」 にこにこと笑いながら懐いてくる恋人に、もう反論する気力もなくて、亮は力なく頷いた。
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