501人が本棚に入れています
本棚に追加
その内手首の拘束は解いてくれるだろうと思っていたが、何が気に入ったのか裕幸は結局最後まで紐を外してくれなかった。だからこちらからは何もしてあげられなかったが、果たしてそれで裕幸は満足できたのだろうか。
「!しました!すごく!オレすごくしあわせです。亮さん、ありがとう!」
「それは……良かったね」
「はい!」
満面の笑みで頷く裕幸にひとまずほっとして肩の力を抜く。すかさず裕幸はペットボトルを受け取って、きゅっとキャップを閉めた。
「またしましょうね」
「……ははは」
裕幸のことは可愛いし、自分にはもったいないぐらい大切にしてもらってると思う。ベッドの上の行為も、終わってみればそう特殊なことはしなかった気がする。多分。
だけど、すごく疲れた。精神的にも体力的にも。
「そろそろお腹減ってきません?亮さん元気になったらメシ行きましょう」
じゃれついてくる裕幸は元気いっぱいで、まばゆいばかりの笑顔を向けてくる。
その笑顔に笑い返しながら、裕幸には悪いが、もし次回があるのなら当分先にしてもらおうと亮は固く決意した。
::::::::::::::::::::
おわり
そういえばR18カテゴリに移動するの忘れてたのでしておきました。
すみません。
最初のコメントを投稿しよう!