503人が本棚に入れています
本棚に追加
「聞きたくないだろうから言ってる。これでもまだオレに対して変な夢みてるようなら、可愛いかわいい裕幸くんのお気に入りのズリネタ、順番に発表するから」
近年稀に見る恐ろしい脅し文句に、亮は内心涙目になった。
裕幸が亮との思い出を大事にするように、亮だって記憶の中の裕幸を大切にしているだけなのに。この仕打ちはあんまりではないか。
事の発端となった、モノクロの衣装が憎い。
やけに大きく目に障る紙袋を、亮は無言で部屋の隅に押しやった。
最初のコメントを投稿しよう!