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第6章
「どうして君の番号……」
人が考えるよりも
答えなんかいつも簡単だ。
「昨日あんたが寝てから俺が登録したんだ」
「そっか」
本当の目論見は分からなくても。
「今から来れる?」
「今から?」
誘いの言葉に
一瞬胸を躍らせるも
「クムだよ。今日も出勤なんだ。来ない?」
誘い文句は他でもない。
またしても営業トークだ。
僕は傷つき
そしてげんなりして
「無理だね。今夜はもうしこたま飲んでる」
邪険に断った。
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