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二日連続。
一緒に朝を迎えた。
なのに僕の心はより不安定になっていた。
(よく眠れなかった……)
カーテンの隙間から薄ぼんやりと射す光をたよりに
僕はペットボトルの水を手繰り寄せる。
古いホテルの朝は暗く
どこまでも排他的な感じがした。
それは僕の情夫も同じで――。
手の届くところにある
滑らかな少年の背中をそっと撫でると。
「ごめん……起こした?」
テヨンはムクッと起き上がり
まだ寝ぼけ眼のくせにはっきりと首を横に振った。
「いいんだ――用があるから先出る」
「え……?」
僕が甘かった。
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