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酔っていたし
いいカモだと思われているのも癪で
だけどそれ以上に会いたいと思っている自分が悔しくて。
「あ……」
気付けば店の客がみんな振り向くぐらいの声で怒鳴っていた。
「おい……」
罵ってくれればまだ良かった。
だけど電話の向こうは終始無言で。
「あの……」
しばらく
地獄のような沈黙を味わった後。
「え……?」
「どうした?」
「うそ」
なんの反応もないまま電話は切れた。
「黙って切ったよ……」
「は?」
「電話……切られちゃった」
ツーツーと
耳元で鳴り続ける無機質な機械音は
痛いほど胸を締め付けた。
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