51人が本棚に入れています
本棚に追加
「電波が悪くて切れたんじゃね……?」
歯切れ悪くも珍しくフォローしてくれる友人に
「バカ!違うよ!違うに決まってんじゃん」
八つ当たりも甚だしく
僕は声を荒げた。
だって――あれは違う。
あの間は絶対に意図的だった。
「違うならおまえはそこまでの相手なんだよ」
ガタン。
テーブルに突っ伏す僕に今度は容赦なく
「面倒になったら途中で電話切っちゃってもいい相手」
マサムネは現実を突きつけてくる。
ここまで邪険にされたらもう
普通に考えて認めるべきなんだ。
「タクヤ……?」
だけど僕は――。
最初のコメントを投稿しよう!