第6章

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「電波が悪くて切れたんじゃね……?」 歯切れ悪くも珍しくフォローしてくれる友人に 「バカ!違うよ!違うに決まってんじゃん」 八つ当たりも甚だしく 僕は声を荒げた。 だって――あれは違う。 あの間は絶対に意図的だった。 「違うならおまえはそこまでの相手なんだよ」 ガタン。 テーブルに突っ伏す僕に今度は容赦なく 「面倒になったら途中で電話切っちゃってもいい相手」 マサムネは現実を突きつけてくる。 ここまで邪険にされたらもう 普通に考えて認めるべきなんだ。 「タクヤ……?」 だけど僕は――。
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