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「もしかしたらさ、怒ってるのかな。『なんで電話して来るんだ』なんて、僕が試すようなこと言ったから……」
「おい」
「じゃなきゃ素直になれなくて、今頃泣いてるかもしれない」
僕は認めなかった。
「そりゃ相当な変り者なら自分で電話切っておいて泣くかもな」
マサムネはまさかという顔で溜め息を吐く。
だけど僕は――。
「どうしよう……なあ、こんな時どうすれば?」
「おい、しっかりしろよ……」
まるきり恋した事なんかないみたいに
呆れ顔の友人にすがりついた。
こうなると顔を出すのは
言われもない恐怖心で――。
このまま嫌われやしないだろうかとか。
まさか、これっきりになったらどうしようとか――。
幻聴のように僕の中で騒ぎ立てる。
そして結論を出すのだ。
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