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「オレも今まで通りでやってけるって思ってた。だからあえて彼女を紹介しようと思ったんだ。まぁ、結果は散々だったけどさ」
「あはは...あれは酷かったよね...」
あの時の彼女も酷かったけど、あの場にいた男二人はさらに酷かったなと思い出すと乾いた笑いしか出ない。
「実際に久しぶりに湊と会ったら彼女の浮気なんてもうどうでも良くなって。あの子には悪かったなって反省はしてる」
「まぁいいんじゃない...浮気してたのは事実なんだろうから」
何の弁明もせずに帰った挙句、その後何の連絡もないと言うのがその証拠とも思えたし。
お互い様なのだからそこはもういい気がしてきた。
「湊が他の男と付き合ったりしてたらどうしようって、もうそれしか考えられなくて...光一郎は付き合ってるやつがいるって言うし」
「あぁ...そんな事も言ってたね...」
橘は何を思ってそんな嘘ついたんだろう?
見栄張って乗っかろうとしてた私も私だけれども。
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