ときめけ!輝け!

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女3人組は通りの向こうで5人の戦隊を、それぞれが思いを抱きながら熱っぽく見つめている。 その目はハートだった。 「いいな、おまえら! 俺達戦隊は万人を愛して初めて万人に“トキメキ”を与えられる だから特定の誰かを好きになってはならない、恋愛はご法度だ! この渇いた世の中を、俺達の美貌を持って潤してやるんだ、それが俺達の使命だ!!」 「はい!!」 「ああ」 「わかってる」 「もちろんです」 レッドの熱い言葉に一同が頷く。 「だが―――― 戦隊内での恋愛は歓迎だ。お互いを高め合えるからな… トキメキパワーも増幅するだろう」 そう言うレッドの顔は少し頬染めて赤らんでいるようにも見えた。 「「「「 !? 」」」」 「一瞬悪寒が走ったぞ」 「ブルーもですか? 僕もです」 「グリーンも? ボクもだよ! ブラックは!?」 「…………」 「さあ、おまえら! 俺達を求める人々の声に耳を傾けて、次なる旅へ行くぞ!」 月の光に溶け込むように5人の戦隊は消え去った。 《完》
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