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第二話 剣と被害者
秋
冬の到来が間近であると感じさせる、枯れ葉が舞う寒空の下、家に向かって少女が歩いていた。名は葉月という。友達との遊びから帰る途中だ。遊び疲れから足取りは緩やかである。
「楽しかったな」
鬼ごっこ、かくれんぼ、ままごと、葉月は今日のことを振り返りそうつぶやく。
「今、私は幸せなんだろうなぁ」
ふと立ち止まりそんな風に考える。この世界は「夢幻のまち」と呼ばれ妖怪や狂人、災害が襲ってくる。そのため家族や親しき友人を亡くす者が多くいる。その上、今妖怪の行動が活発になっている。そのせいで多くの人命が失われている。そんな中私には家族がいる。生きている、帰る家がある。それはとても幸せなことだった。
葉月は家族のことを考えてたら寂しくなり、葉月は立ち止まるの止め帰路を急いだ。
もうすぐ長い冬がやってくる・・・・・
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