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夜中、了は買ったばかりの布団に包まれながら幸せそうに眠っていた。しかし、
ドンッドンッドンッ
夜中の突然の訪問者にたたき起こされる。何なんだ、こんな時間によと、苛立ちながらも起き上がり訪問者の相手をするため、起き上がり扉を開ける。
「助けて・・・」
扉を開けると血を流しているマフラーをした女性が居て助けを求めていた。了はそれを見て驚愕した。おい、どうした!と尋ねると何者かに襲われてと答え、マフラー女は人が居た安心感からか気を失ってしまった。
「何なんだ?・・・」
了は突然の出来事にただ困惑しながらも、傷の手当てを行った。
朝
「ここは・・どこ?」
私は窓から入ってくる日差しによって目を覚まし、辺りを見渡す。日常生活品が置かれており、誰かの小屋の様だ。体には包帯がまかれていた。誰かに手当てして貰ったらしい。体に巻かれた包帯を見ていると人の声がした。
「おっ気が付いたか」
「わあッ!?!」
窓から顔出した黒髪の少女に、私は驚きのけぞる。
「おっと驚かしてすまん、辺りを監視していたんだ」
そう言うと少女は顔ひっこめ扉から入ってきた。入ってきた黒い髪に白いジャケットを着た少女。目にはくまができていた。夜通し見守ってくれていたのだろう。
「いやー怪我人が急に現れて驚いたぜ」
「あんたが私を助けてくれたのか?」
自身にまかれた包帯を見ながらたずねる。
「そうだ。その調子じゃ大丈夫そうかな、私は了。あんたは?」
彼女は座り挨拶をした。それにつられ私も言葉を述べる。
「私はムク。ろくろ首の妖怪だ。助けてくれて本当にありがとう・・・」
ムクは心からの感謝を伝える。それに了は顔赤くした。
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