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アサキシは表情一つも変えず話続ける。大災害と聞きなれない言葉が出てきて自分の知っている災害を頭に浮かべる。・・・・災害とつくからには地震か洪水、火事か?。大とつくからにそれらが余程のモノだったのか?。そんなブルーの考えとは違う答えをアサキシは口にする。
「大災害とは、地震や火災、洪水などとは全くの異質なものでよく分からん」
「わ、わからない!?」
「ああ、突然光が全てををのみこんだ。そしたら辺り一面が荒れ地になっていた」
何だ何を言っている!?。 ブルーは驚き、困惑しながらも話を聞き続ける。
「なぜ起きたのか正体は不明だが、大災害は人間と妖怪どちらにも大きな被害をもたらした。人は生活に困り、妖怪は人が大きく減少したことで力を落とした。それにより両者の安定を図るため今までの事は水に流し、助け合い和解することになった。この時、被害を免れた村に多くの人が避難してきた。それに伴い村は里へ成長し、今居る現在の人里になった」
アサキシは他に質問はあるかと聞きブルーはあると肯定した。
「先導師とは何者だ。化け物か」
「先導師の詳しい素性は分からんが人間世界からやって来たらしい」
「人間世界の連中はみんな力と駆出した科学や知識をを持っているのか」
「いやそれは無かった、他に人間世界からやってきた者に聞いてみると人間世界でもありえない技術らしい」
「先導師の名は何という?」
「・・・アカネと名のったらしい」
「なぜソイツがきたんだ?」
「わからん 自分もいつの間にか来ていた、だと」
「先導師はそれからどうなった?」
「奴は大災害後、姿を消した。そのため大災害は奴が起こしたと考えられている」
「どんな力を持っていたんだ、妖怪を恐れさせるほどのオーバーテクノロジーを与え、大災害を起こしたと考えられる力とは」
「・・・・科学に関するものを操る能力」
アサキシの言葉にブルーはピンときなかった。それは彼女が妖怪であり、科学とは遠い存在だからだ。そして聞き返した。
「すまん。どんなことができるんだ」
「要は何でも出来たと考えてくれれば良い」
ブルーはその言葉を聞き顔を引きつった。本日何度目かのショックを受ける。何でもできるなら神に等しい力を持っていた奴が居たとは世界は広いな・・・もう驚かんぞ。そんな決意を誓いアサキシの話に耳を傾ける。
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