第三話この世界にて

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「先導師もといアカネが生み出したオーバーテクノロジーやらは全て管理所で保管している。無暗に使うと、どうなるかわからんしな。他に質問は?」 「あ、ああ次はエルカードについて聞きたい。」 「そう言えば、了に会ったもんな。エルカードとは、大災害の後突如現れた謎のアイテムだ」  ブルーは首をかしげる。謎ばっかだなこの世界・・・大丈夫か?夢幻のまちを不安に思う。 「誰が作ったかも分からんのか?」 「・・・あとじと言う者が作った。 そいつは何か困っているものにエルカードを与えている様だ。普段どこに居るのか分からない」 「それなら良いじゃないか。誰かのためなら」 「そうはいかない。エルカードは誰にでも力を与える。悪人だとしてもな」 「エルカードも科学で作られてるのか」 「違う。アカネが作ったものは科学技術に基づいたものらしい。理解はできないがね。エルカードはどうやら科学では説明できないらしい。・・・まあ余りにも高度な科学は魔法みたいなもんだしなそこら辺は重要では無い」 「エルカードはみんな持っているのか」  ブルーは了を思い出し尋ねる。もしみんな持ってるなら私も欲しい。 「いや持つ者は少ない、珍しい物だ」 「了のやつはたくさん持っていたぞ?」 「実はそれについては良く分かってない。了はエルカードが現れた後やってきた正体不明人物だからだ」 ブルーは驚いてしまった。アサキシは当時を振り返る。 「了と初めてあったのは、悪党がエルカードを使い暴れていた時だ。今まで大した力のない奴が突然、特殊能力を使いだし困ってた所に了が現れた。」 「了はエルカードを使い瞬く間に悪党を倒してしまった。私は謎のカードを持つ了に話しかけた」 「それで」  ブルーは興味深そうに聞いている。自分を負かした了とエルカードの話だからだ。 「了は自分がどこから来たのか分からなく、知っているのは自分の名前とエルカードの事だけらしい。あとじの事も知っていたがどこに居るのか知らなかった。悪党を倒したのはエルカードを持って暴れていたからだと」 「その後はエルカードの事を聞き、了を管理所に務めさせてた。行く当てが無いらしいしな」 「エルカードを使い何かしないか、監視するためだろ」  ブルーは少し毒づく。アサキシは苦笑する。
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