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今日も街の喫茶店では、二人の男が休憩していた。
「お疲れさま、遊星」
「うん……」
二人は森嶋湊人と明烏遊星。
警視庁にある、第十九課という部署に所属する刑事である。
彼らは事件が解決した次の日、決まってこの喫茶店で休む。
「そういえば、この間の事件の後、翔大と何を話してたの? 僕、寝ちゃってさ」
「遊星には、まだ話せない。すまん」
遊星の問いに、湊人はタバコを持つ手を止めて答える。
「……分かった。いつかは、話してくれるよね」
「そうだな、いつかは必ず話す。約束する」
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