警視庁第十九課 『七つの大罪殺人事件』

2/31
33人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
 今日も街の喫茶店では、二人の男が休憩していた。 「お疲れさま、遊星」 「うん……」  二人は森嶋(もりしま)湊人(みなと)明烏(あけがらす)遊星(ゆうせい)。  警視庁にある、第十九課という部署に所属する刑事である。  彼らは事件が解決した次の日、決まってこの喫茶店で休む。 「そういえば、この間の事件の後、翔大と何を話してたの? 僕、寝ちゃってさ」 「遊星には、まだ話せない。すまん」  遊星の問いに、湊人はタバコを持つ手を止めて答える。 「……分かった。いつかは、話してくれるよね」 「そうだな、いつかは必ず話す。約束する」
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!