警視庁第十九課 『七つの大罪殺人事件』

5/31
前へ
/31ページ
次へ
 現場である倉庫に到着すると、もう既に微かな血の匂いがしていた。  そして警官が数人、気持ち悪そうにうずくまっていた。  その中で、電話してきた刑事、益城(ましき)翔大(しょうた)は平然と立っていた。彼は金髪なので、結構目立っている。 「翔大、何があった」  翔大は倉庫を指差す。中に何かあるようだ。 「倉庫の中、入ってみ。結構ショッキングやと思うけど」  湊人たちが倉庫の中に入ると、鼻を刺すような血のにおいがした。  その倉庫の中にあったのは。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加