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「麻倉……変わったね。何より表情が柔らかくなった。悔しいけどそれは、三浦さんと出会ったからなんだよね……」
「課長のおかげでもありますよ。課長がずっと私の背中を押してくださったから、今の私があるんです。課長はやっぱり私の憧れで、目標です」
入社以来、ずっと課長の背中を追いかけてきた。課長を信じて支社についてきて、やはり正解だったのだと思う。私は彼から、多くのことを得ることができた。
「ありがとう。本社から麻倉の仕事っぷりをうかがってるよ」
「離れてても、課長が見守ってくださるなら安心です」
窓の向こうでは、いつの間にか真っ白な雪が降り出していた。
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