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そんな四人が思わず殺伐とした日々を忘れるほど、同時に惚れ込んだ女がいた。
その女の名は“乙音”。四人が行き着けの茶屋で働く看板娘である。
四人は自分以外の三人も乙音に好意を寄せている事は薄々感づいており、誰が乙音をものにするのか、いつも気掛かりにしていた。
そこで店を訪れた四人を代表し、地護郎が乙音にそれとなく好みの殿方を尋ねた。
「私、強い人が好きです」
この一言で、四人の間に大きな亀裂が走ることとなる。
四人はそれぞれ果たし状を送り付け、願隆島と呼ばれる無人の島にて決着をつけることになった。
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