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決戦の地へ向かう雅士。目指すは次なる対戦相手の居場所。
生き残っているのは桜志か、雷蔵か。両者の顔が脳裏を過る。
どちらにせよ、拙者は敗けぬ――決意を新たに闘志を燃やしていたその時、雅士の後頭部目掛け、小石が飛んで来る。
雅士はそれを振り向き様に刀で弾いた。
「何奴!?」
雅士の眼光鋭い瞳に映ったのは、白装束に身を包み、立派な白髭を蓄え、岩の上で胡座をかいたままこちらを見下ろしている老人だった。
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