第1章

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そんな本庄課長が今、 隣で寝ている。 なんで。 なんで、私が課長と? どうしてこんなことに、 私まさか本当に…… 今日は部のメンバー5人全員で、 蕎麦の美味しいお店で飲み会だった。 もともとお酒はそんなに飲めないけれど、 なんだか今日は楽しくてはしゃいでしまったせいだろうか? すぐに気持ちよくなってしまって…… そのあと、 2次会があるないって話ながら解散をしてから…… ……駄目だ、 思い出せない! 現状から目を反らしたくて、 なんとか逃げ道はないかと記憶を辿ったけれど、 断片的に微かに浮かぶ場面以外手がかりはなかった。 課長といる今のこの空間には、 暗がりでもわかる派手な色彩の部屋に、 ダブルというにはあまりに大きすぎるベッド。
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