底なし沼

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  テンションが上がらないまま姉と出勤。 最悪だ… こんな髪型でお客様と喋れる気がしない。 私、姉「「おはようございまーす。」」 竹「おは………え!?ヒカル!? 前髪めっちゃ良いじゃん!!」 私「やめてください。全然良くないです。」 竹「え!何でよ? 俺こっちの方が好きだよ! へぇぇ、雰囲気ガラッと変わるんだねぇ! ねぇ、可愛いよね!あい!」 姉「可愛いけど本人めちゃくちゃ嫌がってますよ。」 竹「えー、何でよー? 可愛い、可愛い!」 …テメェの意見なんざ知ったこっちゃねーんだよクソが。 大事なのはお客様の意見じゃ。 竹田さんを無視してあいちゃんと更衣室で着替えを済ませました。 ま「はざまーす。 ………え!?ヒカルさん!? マジでパッツンやめたんすね!」 私「あ、まきさんおはようございます… めっちゃ変じゃないですか?」 ま「全然変じゃないっすよ! ぱっと見誰かわかんなかったです!」 私「あああもう嫌だぁ帰りたい…。」 ま「大丈夫っすよ、可愛いっすよ!」 待機席でまきさんに慰めてもらい、 私はソワソワしながらタバコを吸いに行ったり溜息をついてみたり、かなり挙動不審だったと思います。 前髪ひとつでこうも病んでしまうのか…。 _
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