DAY 2

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で――。 「大人2枚」 「わくわくワンデーパスでよろしいでしょうか?」 「わくわくだと?なんでもいいから俺のとこいつの分をよこせ!」 「お兄様っ……夢の国ですよ」 「知るか」 馴れない調子でチケットを買うと 僕らは人波に飲まれるように美しいゲートをくぐる。 「わあ、ツリーだ」 「ツリーなら家にもデカいのがあるだろ?こんなとこまで来なくても……」 クリスマス前ということもあり 家族連れや恋人同士でパークは大盛況だ。 「お兄様、文句はなし。楽しんでください。今日一日何でも僕の言うこと聞く約束でしょう?」 僕が念を押すように言うと 征司が渋々頷いたので 「それじゃ手始めにそのお堅い恰好をなんとかしなくちゃ」
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