DAY 2

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「さあ。ま、パークに馴染めたみたいでよかったですね」 「そう、なのか……?」 腑に落ちない顔で僕について来る。 「何がおかしい?」 「いえ」 「今笑ったろ?」 一歩外の世界に出てしまえば 我が家の王様もこんなに可愛いんだ。 「笑ったのは楽しいから」 僕は振り向いて征司の手を引く。 「僕ら――なんでもっとこういう時間を作らなかったのかって」 イルミネーションの灯ったお城の前で 僕らはじっと見つめ合う。 精悍な王子様が口端で笑って言った。 「こうなるからだろうな――」 いつの間にか 周りには人だかりができていた。
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