DAY 2

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完全にキャストの一人と勘違いされている。 だけでなく――。 「いや、ちょっと待ってくれ、俺は……」 「四の五の言わずに早く行くわよ!遅れたらただじゃすまないからね!」 おばさんの勢いはすさまじく あの王様がまさか――。 「お兄様っ……!」 引きずられるように連れて行かれてしまった。 「まずいよ……」 人混みの中 僕は直に2人を見失う。 「失礼、ここらへんで人相の悪い王子様を見かけなかった?」 場馴れしてそうな若い女の子の一団を呼び止めて尋ねてみるも。 「カエルの王子様ならあっちにいたけど」 「いや、そういうんじゃなくて……」 「じゃ、どういうの?」 「見た目はすごくいいの。でもとにかく王子様にしては性格が悪そうって言うか……オーラがイヤらしいって言うか……」 「何それ!」
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