DAY 2

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有無を言わさず 振り下ろされた剣の切っ先は 「ひいっ……!」 男の趣味の悪いコートの襟元を的確にひっかけた。 そして――。 「貴様、その汚い手をどけろ」 脅える男の 襟首を巻き上げるようにして言い放つ。 「聞こえないか?許可なく俺のモノに触るなと言ってるんだ」 こんな格好してるのに。 それは夢から目覚める瞳だ。 いや夢なんか見ない。 いつも目の前の世界を支配する瞳。 「ひぇぇっ……助けて……!」 男は転がるように逃げ出すも 僕らも直に 「動かないで!剣を捨てなさい!」 駆けつけた数えきれない数のガードマンに 取り囲まれてしまった。
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