DAY 2

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「あーあ。結局何にも出来ずに追い出されちゃったよ……」 僕らを待っていたのは 夢の国からの追放――。 「あいつら俺様を追い出すとはいい度胸だな」 しかしそれだけの罰で済んだのは 一重に僕らが天宮家のボンボンだったからだ。 「……ったく、本当に今日はなんて日だよ」 帰りの車の中 ハンドルを握った征司はもう一度 朝と同じ台詞を吐いて舌打ちした。 「だけど少なくともお兄様――退屈で死にはしなかったでしょう?」 助手席で僕が笑うと 車は信号待ちで止まり 「……」 「……」 運転席の征司とふと目と目が合った。
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