DAY 2

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その瞬間目に浮かんでくる。 キラキラしたイルミネーションを背にした 王子姿の征司お兄様は凛々しくて――。 「何だよ?どうした?」 今さら――。 夢の国の魔法にかかったみたいだ。 「いえ……何でも……ンッ……!」 不意に口づけを落とされると 僕は頬を染めたまま瞬きすらできなくなる。 信号が青になると車は急発進した。 「征司お兄様、家はあっち……」 だけでなく 「分かってるよ」 家路とは逆方向へと征司は乱暴にハンドルを切る。
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