DAY 2

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「今日は随分お暇なんですね?」 午後のお供は軽めのソーヴィニヨン・ブラン。 グラス越しにこちらに目をやり征司はのたまう。 「まったく――この俺が休日におまえと2人取り残されるなんて世も末だ」 客人の来訪の予定が流れたことで 使用人たちもみな出払ってしまい。 もちろん他の忙しい兄弟たちが 僕みたいに1日家でくすぶっているわけもなく。 「そんなこと仰らないで、お兄様。世の中に僕らほど満たされた人間がどれだけいると思います?働かなくても死ぬまで食べていけて、昼間からゴロゴロして最高峰のワインを飲んでもまだ何がご不満?」 「チッ、偉そうに。俺に説教する気か?」 「めっそうもない。僕みたいに休日に予定もない暇人がお兄様に説教だなんて。ああ、それはお兄様も一緒か――」 結局征司はそれが気に入らないんだ。 分かってて僕はからかうように笑ってやる。
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