DAY 2

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しばらく車を飛ばすと 夜景の一望できる小高い丘。 征司は路辺に車を止めた。 「綺麗」 「ああ、そうさ。それに――」 遊園地のライトアップに引けを取らない夜景を見下ろし 「ここなら何をしても追い出されたりしないだろ?」 征司は自分の分と僕の分 ゆっくりとシートベルトを外した。 「今日1日は僕の願いを聞いて下さるんじゃなかったの?」 有無を言わせず助種席のシートを倒すと 征司は僕に覆い被さるようにして言った。 「ああ、そうさ――だから最後の願いを言えよ。ん?」 唇のすれすれで囁く。 憎らしい傲慢な笑みを浮かべて。 「あとは……お兄様の好きにして下さい……」 言わせるんだ。 結局は――。
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