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「それじゃ何かしますか?ポーカーか、UNOでも」
「おまえ相手にか」
王様はちっとものってこない。
僕が相手じゃご不満なんだ。
「それなら……」
僕に王様のお相手ができるとすれば
答えは一つ。
「もっと体を使った遊びはいかが?」
向かいのソファーから爪先を伸ばし
僕は誘い込むように征司の膝を丸く撫でる。
「誰もいないのだし、僕はお兄様の言いなりに――」
僕が笑いかけると
征司もいつになくにっこりと微笑んだ。
「安売りしてるもんに興味はないんだ」
憎たらしくこの僕の誘いを突っぱねながら――。
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