DAY 2

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その衝撃で コインは王様の手の中から転がり落ちて ふかふかのカーペットの上 「裏だ!」 見事裏返しになって落ちたのだった。 「今のはなしだ!」 「そんなの通用するとでも?」 僕はいつになく慌てる王様の手から 裏返しになったままのコインを引っ手繰ると言った。 「男に二言はない、ですよね?お兄様」 それはそう。 いかにも天宮征司的な教訓で。 「ったく。なんて日だよ、今日は――」 頑固なプライドのかたまりが それ以上四の五の言うわけにもいかず。 「で、望みは何だ?」
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