1 ヤル気マンマン勃起ングダム

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射精。 それは勝利の証。 射精。 それはまた敗北の証。 射精。 それを巡り、初代勃起ングを目指す男が一人。 「どうするか…いいバイトが見つかんねぇ…」  いいバイトを探し続ける少年。そう、俺だ。  名前は田東 カカ(たとう かか)、17歳で高校に通っているんだが、部活には入ってないんだ。何故かって?  もちろんバイトのためだ。 中学校の頃から年齢を偽装してずっとバイト漬けだったんだが、 一週間前ついにクビになってしまった。 「別に年齢くらいウソついてもいーだろ!それだけでクビって人情ねー店長だぜ!」  まぁ少しは反省している。だが、あと少しで夢のオナニーグッズ大人買いに届きそうだったのに…。 「だあああああああ!畜生!」  家に帰るやすぐバイトを探した。今度はもっと時給よくてホワイトで移動費貰えて…。  薄々気づいてた。そんなバイトなんか無いって。 「やっぱないか………いや、これ……バイトじゃないけど…俺の為に有る様な大会だ…!」  勃起ングダムバトルロワイヤル。  優勝者賞金500万  ベストファイブ…賞金100万  移動費負担  年齢問わず  男性限定  キミの参加を待っている! 「勃起ングダム…どんなセンスだよ名前つけたやつ…。でも変態的な事なのは解った! 精通してから1日3回のオナニーをかかせない、この街1番の変態の俺なら優勝確定だな!」  そして俺、田東カカは、少し緊張しながら参加を申し込んだ。 (済まねえな、父ちゃん母ちゃん…こんな変態になっちまって…。)   少し自分の事を情けなく思った。 「でも俺、絶対優勝してくるから!」  俺は街1番の勲章を胸に、心の中で父ちゃんと母ちゃん…そして、俺の唯一の親友にして元街2番の変態。笥水 真(けみず しん)にも誓った。  そして俺は勃起ングダムバトルロワイヤルの会場へ向かった。  勃起ングダムバトルロワイヤル……略して勃起ングの、待ち受ける、壮絶な試練を知らずに……。
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