136人が本棚に入れています
本棚に追加
/150ページ
「俺が自分の気持ちに気づいたのは、中学上がったころ。夜、まだ一人で上手くできなくて悶々としてたとき、眞昼のことを考えるとすんなり吐き出せた。初めてのときはさすがにショックで、その後悩んだりもしたけど、生い立ちが特殊だからしょうがないのかなって、少しずつ受け入れていった。四歳で別れてから眞昼に会いたくてしかたがなかったけど、いつのまにか、家族愛から恋心に変化していたんだなって、自分なりに答えを出した。――だってさ、どんなに可愛い女子が周囲にいても、目に入らないくらい、俺の中はお前しかいなかったから」
それからずっと、俺のオカズは眞昼だよ。と、耳元で囁かれる。
そんな告白を受けて、嬉しいやら切ないやらで。しかも体は晃夜の愛撫を受け続けているから、気持ちよくて切なくて、涙が溢れてくる。
「体型似てるのに、ここは違うな。すっごく綺麗で……やらしい色」
眞昼の平らな胸に手を這わせ、晃夜はうっとり呟く。ピンク色の先端を、舌で舐めたりつついたりされる。
「あっ……やっ」
「感じた?」
感じてしまった上に、晃夜にされている事実がひたすら恥ずかしい。
「気持ちいいなら、声我慢しないで。聞かせて」
優しすぎる晃夜の声が、耳に毒だ。
「ばか……」
悪態をつきたいが、甘ったるい声を発するのがやっとだった。
「あー、でも、優しくできっかな、俺」
自信なさげな、押し殺した声に、眞昼は少しでも晃夜が喜ぶことを言いたかった。長い間待たせてしまった晃夜に、思いのたけを自分の身体にぶつけてほしい。
最初のコメントを投稿しよう!