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「おまえ、そんな事言って……後悔しても知らないからな」
「しないよ……泣くかもしんないけど、でも、して欲しい。頼むよ…して、柊崎」
眞昼は両手を伸ばして、愛しい男にしがみ付いた。
晃夜になら何をされてもいいし、怖くない。何より怖いのは、晃夜と離れることだ。それ以外なら何でもいい。
その背中は滑らかで熱くて、眞昼の中に堪らない愛しさが込み上げる。
辛そうに顔を歪めた晃夜に、乱暴に口付けられた。
「ん、ふ、ぅ」
チュッと晃夜の唇が離れる。
「じゃあお言葉に甘えて、俺の言うこと聞いてもらおうかな」
押し殺した、やや意地悪な声色で言うと、眞昼の体を、くるんとうつ伏せにした。
「膝立てて、そう。……もっと腰をこっちに突き出して」
「えっ、ちょっと、この格好……」
言われるまま四つん這いになったのはいいが、一糸まとわぬ姿でのこの体勢はさすがに抵抗があった。晃夜の眼前に、自分の秘部を晒すことになる。
「こ、これはさすがに……」
なんでもすると言ったくせに、早くも怖気づいてしまう。
ヌルん、と熱く濡れたものが後ろの肛腔に当てられた。晃夜の舌だと理解した時には、腰が抜けて力が入らなくなる。
「あっ、あっ、やだっ、そんなとこ、だめっ、汚い、からぁ……」
「俺のしたかったこと、していいんだろ?」
舌の次にはずぶりと指が沈み、抜き差しを繰り返される。
「や! あっ! ……ん、あ、あ……」
「今夜だけで全部出来るわけないから、ほんの一部だけ。……指、二本目挿れるよ」
恥ずかしくてたまらないくせに、晃夜の長い指が、自分の中を出入りしているのを想像するだけで、淫らな気持ちになってくる。
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