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私の名前は七海、18歳の高校3年生で、2歳年下の妹がいる。
妹の名前は美月、16歳の高校1年生だが、最近高校には通学していない。
妹は高校に入学した4月に悪性リンパ腫が見つかり、今は市立病院で入院生活を送っている。
私と妹は、とても仲が良くて、幼い頃からよく一緒に遊んでいた。
私は妹の事が心配で、高校の部活が終わった後に、病院に立ち寄ってから自宅に帰る日々が続いていた。
妹は、とても気遣いのできる女の子で、よく私に、
「お姉ちゃん、受験で忙しいから、無理に私のところに来なくていいよ!」
と話してくれた。
「大丈夫だよ!
何とか勉強もしているから…」
私は、できるかぎり妹を心配させないように答えていたが、実際のところは、妹のことが心配で勉強が手につかない日があることも事実だった。
私は病院に行くと、できる限り病気の事にはふれないようにして、学校であったことやテレビ番組の話、最近読んだ本の話などの楽しい話をするように心がけていた。
素直な妹は、私の話に合わせてくれて、いつも笑顔で接してくれていた。
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