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逃げられない
「わ、私が発表者ですか!?」
ここは毎週水曜日に予約しているある会議室。
時間は午後1番。
この時間は毎週業務改善活動のサークルがある。
私以外のメンバーは、私と同じアシスタントの大先輩で子供がいる女性が1人、先輩お姉様方が2人、そして男性社員2人と、たった今私を発表者に指名したこのチームリーダーの主任だ。
最初このサークル活動を知った時、前いた部署での活動との大きな差に戸惑った。
前の部署はこんな集まりなんてなくて、完全に1人で改善内容を考えて個々に提出して終わるようなことしかしてなかったから。
話は戻って。
私は頭が真っ白。
だって発表なんていつ以来だろ。
あ、大学時代留学してた時に1回やったか。
あの時は必死だったなー
ってそんなこと思い出してる時じゃない!
「そうだ。よろしくな。」
これ以上反論できない雰囲気で、サークルの時間は終わった。
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