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慌ててスマホの画面を消し、顔を上げるとそこにはあの祐がいた。
(…祐…っ……)
祐「驚いたなっ。同じクラスってさ。…ん……小学校四年の時以来…だよな?」
愛「…あ…うん……」
祐「よろしくなっ」
そう言って祐は私の席の斜め後ろの席に座った。
(…へ?)
私とシーナは顔を見合わせた。
椎「…大泉君の席って……」
祐「そう、ここだって。」
愛「そう…なんだぁ……」
(…って、そうなんだぁ……って納得できる場所じゃないし………祐が…斜め後ろ?嘘でしょ?そんなの…緊張しまくりだよ……)
ため息が漏れた。
だけど手元のスマホを見てすぐに思い出した。
(あっ…そうだっ!忘れてた。力にメールしようと思ってたんだっ!)
祐のこと……前みたいに『何で黙ってたんだ?』なんて言われたら嫌だし、厄介なことにならないうちにちゃんと伝えておかないとだ。
私はそっとスマホの電源を入れ、またメールの続きを打ち始めた。
愛「…えっと……」
と、その時だった。
……キーンコーンカーンコーン~……
チャイムがなり、HRの時間になってしまった。
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