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HRが終わり、先生が教室から出ていった瞬間、私は早々にポケットからスマホを出すと電源を入れた。
祐「あれ?また力にメール?」
愛「…っ…!?」
背後から聞こえたその声に心臓が飛び出そうになり思わずスマホを落としそうになる。
祐「なにそんなに焦ってんの?…クスクスッ…」
愛「あ…焦ってないし…」
そんな私の手元を見つめる祐。
祐「ふーん……相変わらず仲いいんだな?」
そういうと、祐は複雑そうな顔で教室を出ていった。
(…はぁ……ビックリするしっ……心臓がいくつあっても足りないよ……)
私は再々度、スマホの電源を入れ、メールを打ち始めた。
樹「何してんのっ!」
愛「わわわっ……」
今度は目の前に樹里と美那子が立っていた。
椎「あれぇー…どうしたー?」
一番後ろの席にいたシーナも嬉しそうに私達のところへ駆け寄ってくる。
美「ご機嫌伺いだよー。…なんかさー…愛梨の元彼のコトが気になって……」
美那子と樹里が顔を合わせて含み笑いをする。
愛「元彼じゃないって!」
どうやら彼女達は祐のことを元彼と勘違いしているようだ。
(…元彼とかそんなのじゃないんだけどな……)
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